「下垂体前葉機能低下症になると、代謝が落ちて太りやすくなります」
頭蓋咽頭腫の手術後、そう説明を受けたとき、
真っ先に頭に浮かんだのは
「この先、体重はどうなってしまうんだろう」
という不安でした。
この記事では、
- 下垂体前葉機能低下症と代謝の関係
- 体重増加への不安から筋トレを始めた理由
- 体重が8kg増え、現在もキープしている現状
- 食事制限とストレスのバランス
を、当事者としての視点で整理します。
下垂体前葉機能低下症と代謝の関係
下垂体前葉は、体のホルモンバランスを調整する中枢です。
この機能が低下すると、
- 甲状腺ホルモン
- 成長ホルモン
- 副腎皮質ホルモン
など、代謝に関わるホルモンの分泌が影響を受けます。
その結果、
- 基礎代謝が下がりやすい
- 疲れやすく活動量が落ちる
- 体重が増えやすくなる
といった変化が起こりやすくなります。
チラージンを服用しながら感じた「疲れやすさ」
僕の場合、
下垂体前葉機能低下症と診断後、チラージンを処方されています。
数値は安定しているものの、
頭蓋咽頭腫の手術直後は、
- 少し動くだけで強く疲れる
- 回復に時間がかかる
- 無理をすると翌日に残る
といった状態が続きました。
「体力が落ちた」というより、
体のエネルギー効率が落ちた感覚に近いものです。

体重が増える不安から、筋トレを始めた
僕は代謝を上げたいというより、
「今より体重が増えるのが怖かった」
という気持ちから筋トレを始めました。
私は「痩せるため」ではなく、これ以上増やさないための手段として筋トレを始めました。

結果として、
- 筋肉量が増えた可能性
- 病気やホルモンの影響
- その両方
が重なり、体重は8kg増えました。
正直なところ、
どちらの影響が大きいかは分かりません。
ただ一つ言えるのは、
筋トレを続けたことで、
- 体重が増え続けることは防げている
- 体の安定感が増した
と感じていることです。
体重が8kg増えた。でも、今は“キープ”している
手術前と比べて、
体重は約8kg増えました。
ただし、今はそこからさらに増え続けているわけではなく、
その体重をキープできている状態です。
ここで大切なのは、
- 最初から筋トレをして痩せようと思ったわけではない
- 「このまま体重が増え続けるのでは」という不安がきっかけだった
という点です。
食事は気にする。でも、制限しすぎない
普段の食事は、ある程度気をつけています。
とはいえ、
- 医師の許可を得た上で晩酌もする
- ラーメンなど好きなものも食べる
という生活です。
下垂体前葉機能低下症があるからといって、
すべてを我慢し続けるのは、僕には合いませんでした。
気にしすぎると、ストレスになる
経験して分かったのは、
「気をつけすぎることが、逆にストレスになる場合もある」
ということです。
ストレスが溜まると、
- 食欲が乱れる
- 体調が崩れる
- 継続できなくなる
という悪循環に入ります。
そのため今は、
- 気を使うときは、しっかり気を使う
- 羽目を外すときは、割り切って楽しむ
このバランスを大切にしています。
まとめ:体重管理は「コントロール」ではなく「調整」
下垂体前葉機能低下症になると、
代謝が落ち、体重が増えやすくなるのは事実です。
僕自身、
- チラージンを服用しながら生活し
- 体重が増える不安から筋トレを始め
- 結果体重が8kg増え
- 今は体重をキープしている
という過程を歩んできました。
完璧な管理ではなく、
体と相談しながら調整する感覚。
それが、
下垂体前葉機能低下症と長く付き合うための、
現実的で続けられる向き合い方だと感じています。
※当サイトの内容は、筆者個人の体験や感じたことをもとにした情報発信であり、医学的な診断・治療・助言を目的としたものではありません。治療や薬の判断については、必ず主治医や医療専門職にご相談ください。

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