テニスコーチとして働きながら、闘病中の心を整えるために続けていること
病気と向き合う生活の中で、
体の不調以上に負担になるのが 心の不安 です。
再発への恐れ、将来への不透明感、
そして「この先も今まで通り働けるのだろうか」という悩み。
テニスコーチとして長年現場に立ってきた僕にとって、
体調やメンタルの揺らぎは、そのまま 仕事の質に直結する問題 でもありました。

この記事では、
頭蓋咽頭腫・下垂体前葉機能低下症・尿崩症と向き合いながら、
テニスコーチとして働く中で、実際に心を支えてくれた癒しの習慣を3つ紹介します。
どれも「無理をしない」ことを前提にしたものです。
病気の不安が強くなる瞬間は、誰にでもある
病気がある生活では、
- 夜になると急に不安が強くなる
- 体調の変化に過敏になる
- 将来や仕事のことを考えて眠れなくなる
こうした瞬間が少なからずあります。
これは気持ちが弱いからではなく、
不確実性の中で生きているからこそ起こる自然な反応だと思います。
特にテニスコーチの仕事は、
- 常に人前に立つ
- 生徒さんの変化に気を配る
- 明るさや前向きさを求められる
といった精神的な負荷も大きい仕事です。
だからこそ僕は、
不安を消そうとするのではなく、
**「心を整える習慣を持つこと」**を意識するようになりました。
癒しの習慣①|水槽を眺める時間をつくる
一番大きな支えになっているのが、
アクアリウムを眺める時間です。
水草がゆらゆら揺れ、
エビや魚がゆっくり泳ぐ姿を見ていると、
呼吸が自然と深くなっていくのを感じます。
特に、
- 朝起きてすぐ
- 寝る前の数分
この時間に水槽を見ることが、
僕にとって 心をリセットするルーティン になりました。

レッスンでは、生徒さんの小さな変化に気づく集中力が求められます。
水槽を眺める時間は、その感覚を取り戻すための
心のウォームアップのような役割も果たしてくれています。
病気の再発が分かったとき、
不安で押しつぶされそうだった僕を、
水槽の前の静かな時間が確かに支えてくれました。
癒しの習慣②|「何もしない時間」を自分に許す
以前の僕は、
- 何かしていないと不安になる
- 休む=怠けている
そんな感覚を強く持っていました。
テニスコーチという仕事柄、
「動き続けること」「与え続けること」が当たり前になっていたのだと思います。
しかし病気と向き合う中で、
何もしない時間も回復の一部だと考えが変わりました。
- ソファでぼーっとする
- お風呂にゆっくりと浸かる
- 目を閉じて深呼吸する
- 水槽を眺めながら何も考えない
一見、生産性のない時間に見えても、
心は確実に整っていきます。
「今日はこれで十分」
そう自分に言ってあげることも、
テニスコーチとして長く続けるために必要な癒しだと感じています。
癒しの習慣③|体を動かしすぎない範囲で動かす
運動は大切ですが、
病気があると やりすぎが逆効果になることもあります。
僕自身、指導者という立場上、
「動ける=問題ない」と思い込みがちでした。
今は、
- 軽めのウォーキングやランニング
- 体調の良い日の短時間の筋トレ
- 疲れたら迷わず休む
このくらいのバランスを大切にしています。
体を少し動かすことで気分が切り替わり、
その後に水槽を眺める時間が、
より深い癒しになることもあります。
テニスコーチという仕事だからこそ、癒しが必要だった
テニスコーチの仕事は、
体を動かすだけでなく、
- 人と向き合い
- 声をかけ
- 空気を読み
- 感情にも寄り添う
非常にエネルギーを使う仕事です。
病気を抱えた状態では、
その負荷は想像以上に大きくなります。
だからこそ僕は、
仕事の質を保つためにも、
意識的に心を整える時間を取るようになりました。
これは、
働き方そのものを見直すきっかけにもなっています。
まとめ|不安を抱えたままでも、心は整えられる
病気の不安は、
完全になくなることはないかもしれません。
それでも、
- 水槽の前で深呼吸する
- 何もしない時間を許す
- 無理のない範囲で体を動かす
こうした小さな習慣が、
心のバランスを保ってくれます。
このブログでは、
テニスコーチとしての経験と、
病気とともに生きる現実の両方を踏まえながら、
無理しない働き方・暮らし方を発信しています。
不安を抱えているのは、
あなただけではありません。

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