朝、水槽のライトを点けるだけ

朝起きたら、まず水槽のライトを点ける。
それが、いつの間にか一日の始まりになっている。

ライトが点くと、水草の色がはっきりして、熱帯魚が動き出す。
エビも、底のほうでいつも通りに過ごしている。
水槽の水はゆっくり揺れていて、フィルターから流れる水の音が続いている。
しばらく、そのまま眺めていた。

よく見ると、ガラスの端にコケが生えているのが分かる。
気にはなったけれど、掃除はしなかった。
道具を出せば、たぶんすぐに取れる。
でも、今日はそうしなかった。

コケが生えている水槽も、見慣れてくると悪くない気がする。
完全にきれいな状態よりも、少し手が入っていないほうが、落ち着く感じもある。
自然と言えば自然だし、ただそのままなだけとも言える。

水は変わらず流れていて、魚たちも特に変わらない。
ライトを点けただけの朝が、そのまま過ぎていった。

※この記事は、病気と共に生活している当事者が、日常の一場面を記録として書いたエッセイです。

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